伊藤真弁護士による講演会が開催されました。

平成30(2018)年9月2日(日)午後2時から、安保法制違憲国賠訴訟長崎弁護団及び安保法制違憲国賠訴訟を支える長崎の会主催の伊藤真弁護士による講演会が、長崎市民会館6階(第9、第10会議室)で開かれました。

伊藤真弁護士は、日弁連憲法問題対策本部副本部長であり、また、安保法制違憲訴訟の全国組織で共同代表を務めておられます。

今回は、平成30年9月18日に開かれる長崎訴訟の第7回口頭弁論期日に先立ち、長崎の気運をさらに盛り上げるため、東京から日帰りで駆け付けていただき、「安保法制と憲法改正を許さない」というテーマでご講演いただきました。

そして、会場には、135名前後の方にご来場いただき、弁護団の弁護士も含めると、150名弱の人が集まりました。

ご講演の中で、伊藤弁護士は、

〇 「日本国憲法」制定の目的は何か?

〇 「安保法制違憲訴訟」の意義は何か?

〇 自衛隊の憲法明記で何が変わるのか?

〇 日本国憲法や憲法改正について

〇 私たちのなすべきこと

等について、現在の日本の状況や、過去の戦争等に関する歴史的事実及びそこから得られた経験等(ファシズムの初期の徴候やナチス独裁下におけるマルチン・ニーメラー牧師の告白、アメリカ帰還兵の現実)を踏まえ、非常にわかりやすく、興味深く、お話ししてくださいました。

この点、当日、伊藤弁護士が配布してくださったレジュメは、「立憲主義・民主主義・平和主義のためなら転載自由です。」とのことでしたので、ご興味のあられる方は、こちらをクリックしていただければ、ダウンロードしていただけます。なお、目的外の転載はお控えください。

また、講演会当日の様子を撮影した動画は、下からご覧いただけます。

 

 

さらに、質疑応答の時間には、

「政治に関心がない人に興味を持ってもらうにはどうしたらいいか」という質問に対し、「一人一人、何かしら困っていたり悩んでいたりすることはあるはずだが、そのような問題について、憲法の視点から問題提起してみてはどうか」「さまざまな機会・場において、何かしらの話題にすることが一番だ」といった回答をしていただいたり、

「日常会話の中で、憲法の話なんか持ち出して、変な目で見られたら?」といった質問には、「一人一人違って良いというのが個人主義であり、それでいい。『あの人変わってるけど、言ってることはわかるよね』となれば、何の問題もない。」とお答えいただいたりしました。

伊藤弁護士は、誰かに、憲法について、少しでも考えてもらうきっかけになればと、例えば、ボールペンを買いに行って試し書きをするときには「憲法9条を守ろう」と書いていらっしゃるそうです。

私たちも、あらゆる場面で、何かしらの形で、「私たちの声を発信する」ということを意識していきたいものですね。

 

なお、上述のとおり、平成30年9月18日午後2時15分から、長崎地方裁判所において、第7回口頭弁論期日が開かれます。

また、期日に先立ち、同日午後1時15分から、長崎地方裁判所前において、事前集会も開かれます。

たくさんの方に、「傍聴席で裁判の行く末を見守ろう」と裁判所までお越しいただくことで、裁判所に対し、私たちの安保法制違憲訴訟にかける思いを伝えることができます。

原告の皆様、支える会の皆様をはじめ、安保法制違憲訴訟の趣旨にご賛同頂ける方は、ぜひ、裁判所まで足をお運び頂けましたら幸甚です。

どうぞよろしくお願いいたします。